その美味しさに感動して以来ずっと行ってみたかった京料理の『菊乃井』。
京都の本店まではなかなか行くことができないので赤坂店に行く機会をうかがっていました。
でもなにしろ夜の懐石は結構なお値段がするので決心がつきかねていたところ、
いつの間にか昼懐石が始められていました。
昼懐石は税・サービス料込みで10,500円の1種類だけで、
訪問する前日の夜に電話で予約をしました。
赤坂通りから1本入った通り沿いにこちらの控えめな看板がありました。
奥へと細長く続く石畳のアプローチは両側を竹で囲まれています。
つまずかないよう足元に気を付けながら、
京都旅行のときの嵐山の竹林を思い出していました・・・
こちらがお店の入口です。
店内はすっきりとした印象。
カウンター越しにお庭が見えるこちらの席がおススメの席のようですが、
小上がりの席に案内していただきました。
まずは平盃に日本酒を注いでくださいます。
この日は梅を入れているという日本酒でした。
<猪口>きんこ蒸し
寒い季節が旬のなまこは柔らかくてぷるぷる、底の方には海鼠腸(このわた)が沈んでいました。
露生姜の香る銀あんに浅葱を散らして。
後から「こちらの乾燥ナマコを使用しています。」と持ってきてくださいました。
北海道産だそうです。
<八寸>車海老鰯手綱寿司など
1月の余韻を残しつつ、のし梅や梅豆腐、蕗のとうなどで2月の季節感を上手く表現しています。
<向付>平目、鮪
素敵な乾山写しの水仙透かし鉢に盛られたお刺身は、より一層美味しく感じられました。
お醤油はふつうのお醤油と黄味醤油の2種類ありました。
<御椀>薄氷仕立て鴨しんじょ
鴨しんじょ、焼き九条葱、草餅、絵馬形の慈姑、梅人参、梅柚子。
透けるくらい薄い聖護院蕪を薄氷に見立て金箔をあしらった見事な1品でした♪
<焼物>ぶり南蛮焼き、金柑甘露煮
ぶりの臭みを細かくきざまれた葱が消してくれてとても食べやすかったです。
金柑も添えられたすだちもきちんと種が取られているのが嬉しい^^
<酢物>雲子豆腐
中身をくり抜いた三宝柑の中に雲子入りのお豆腐。
ぽん酢をかけていただきます。
三宝柑の鮮やかな黄色が美しく、春らしい爽やかな香りがしました。
<御飯>蒸し寿司
たっぷりの穴子、干瓢、椎茸、高野豆腐、金糸玉子、海苔、でんぶの入った京都らしい蒸し寿司と、
大根、人参、油揚げの入った酒粕汁。
<水物>抹茶アイスクリーム、白玉、小豆
「金柑ヨーグルトアイス、かすてらプリン」とどちらか選べたのですが、定番ぽいこちらにしました。
抹茶の深い緑色がとても美しいデザート。
丹波大納言小豆がふっくらと美味しく炊き上がっていました♪
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